ミカ書 3

指導者と預言者への叱責

1イスラエルの指導者たちよ、聞け。
あなたがたは善悪の区別を知るべきだ。
それなのに、善を憎み、悪を愛している。
わたしの民の皮をはぎ、骨までしゃぶっている。
民を食い尽くし、こき使い、その骨を砕いて、
まるでなべに入れる肉のように切り刻んでいる。
それでいて、困ったことになると、
主に助けてくれと願う。
願いを聞いてもらえると本気で思っているのか。
顔をそむけられるだろう。
偽預言者たち、神の民を迷わせる者たちよ。
あなたがたは、食べ物をくれる者には
「平安があるように」と言い、
何もしてくれない者は脅すのだ。

そんなあなたがたに、神はこう告げている。
「夜があなたがたを取り囲み、
あなたがたの幻を断ち切る。
闇があなたがたを覆い、神から何のことばもない。
太陽は沈み、あなたがたの日は終わる。
そのようになってついに、恥じ入って顔を隠し、
自分たちの語ったことが
神から出たものでなかったことを認める。」
私は力に満たされ、主の御霊に満たされて、
神が罪を犯したイスラエルを罰すると、
恐れず告げよう。
イスラエルの指導者たち、私の言うことを聞け。
あなたがたは正義を憎み、不正を愛している。
10 エルサレムに、
殺人とあらゆる罪をはびこらせている。
11 指導者はわいろを取り、
祭司と預言者は、金をもらわなければ
教えることも預言することもしない。
それでいて、主にこびへつらって、
「すべて大丈夫。主は私たちとともにおられる。
どんな災いもくるはずがない」と言う。
12 そんなあなたがたのせいで、
エルサレムは畑のように耕され、廃墟となる。
神殿が立っている山の頂も藪で覆われる。