ミカ書 2

人の計略と神の計画

1夜中に寝床で悪事を企む者は災いだ。
あなたがたは計略を実行するために夜明けに起き出し、
実行する力があるのでやってのける。
その人の財産すべてなのに、
人の土地や家を欲しがり、
詐欺と脅しと暴力でそれを取り上げる。
しかし、神である主は言います。
「あなたがたの悪には悪をもって報いる。
何ものもわたしを止めることはできない。
わたしが見放したあとはもう二度と、
いばって人を見下すことはできなくなる。」
その時、敵はあなたがたをあざけり、
「私たちはおしまいだ。だめになった。
神は土地を没収し、私たちを遠くへ追い払い、
私たちのものを他人にやってしまう」
という、あなたがたの嘆きの歌をまねて、からかう。
その時には、
他人があなたがたの領土の境界線を決める。
「主の民」は連れ去られた所に住むようになる。

偽りの預言者

「そんなことを言うな」と人々は言う。
「そのようなことをくどくど言うのはやめろ。
そんな話はみっともない。
そんな悪いことが私たちに起こるはずがない。」
ヤコブの家よ。それは正しい答え方だろうか。
主の御霊が、好きでそんな荒々しい話し方を
すると思っているのか。そうではない。
その脅しは、あなたがたのため、
正しい道に立ち返らせるためのものだ。
それなのに、今この時まで、
わたしの民はわたしに反抗している。
あなたがたを信頼し、安心して歩いている者の背後から
上着をはぎ取っている。
未亡人を家から追い出し、
その子どもたちから神が与えた権利をもぎ取っている。
10 さあ、立て! 出て行け!
もうここは、あなたがたの土地でも家でもない。
罪でこの地をいっぱいにしたので、
吐き出されるのだ。
11 「酒の喜びについて説教しよう」と言うのが、
あなたがたの好きな
飲んだくれの偽預言者だ。

解放の約束

12 イスラエルよ。
わたしが残りの者を集め、
囲いの中の羊のように、牧場の群れのように、
もう一度集める時がくる。
それは騒々しく、幸せな集団だ。
13 メシヤがあなたがたを連れ去られた地から導き出し、
捕らわれていた町の門を通って、
自分たちの地に連れ戻す。
イスラエルの王はあなたがたの前を進み、
主が先頭に立って進んで行く。