コロサイ人への手紙 3

天の神に目を向けなさい

1キリストが死からよみがえられた時、あなたがたも共によみがえったのですから、天にある無尽蔵の富と喜びに目を向けなさい。そこでは、キリストが栄誉と力とを帯びて、神の右の座についておられます。 地上のことをあれこれ気に病まず、天上のことで心を満たされていなさい。 一度死んだわけですから、あなたがたの真のいのちは、キリストと共に天の神のもとにあるのです。 真のいのちであるキリストが再び戻って来られる時、あなたがたも彼と共に輝き、そのすべての栄光にあずかるのです。

ですから、罪深い肉欲を捨てなさい。性的な罪、汚れ、情欲、恥ずべき欲望などと縁を切りなさい。この世の富や快楽を慕い求めてはいけません。それは、神でないものを神とする、偶像礼拝だからです。 そんなことをする人に、神の恐ろしい怒りは下るのです。 あなたがたも、この世の人間として生きていた時には、そんなことをしていました。 けれども今は、怒り、憎しみ、ののしり、口ぎたない悪口などの、汚れた服をみな脱ぎ捨てる時なのです。 だまし合いはやめなさい。うそは、あらゆる悪にまみれた古いいのちの特徴でした。しかしすでに、その古いいのちは死んだのです。 10 あなたがたは新しいいのちに生きています。正しいことへの探究心を強め、ますます、この新しいいのちを与えてくださったキリストに似る者となるよう努めましょう。 11 そこでは、国籍、人種、教育、社会的地位の違いなどは全く問題ではありません。大切なのは、キリストをしっかりつかんでいるかどうかです。そして、キリストを自分のものにする機会は、だれにも平等に与えられているのです。

12 神に選ばれて愛され、聖なる新しいいのちを与えられたあなたがたは、他の人々に対して情け深く、やさしく親切でなければなりません。謙遜で、どんな時にも、おだやかに忍耐強く行動してほしいものです。 13 互いに耐え、赦し合いなさい。主があなたがたを赦してくださったのですから、あなたがたも、人を赦すべきではありませんか。 14 何よりも大切なのは、愛をもって仕え合うことです。そうすれば、教会全体が深く結びつき、麗しい調和が与えられます。 15 キリストにある平和が、いつもあなたがたの心と生活を満たすようにしなさい。そうすることが、キリストの体の一部とされたあなたがたの責任であり、特権でもあるからです。また、いつも感謝していなさい。 16 キリストの教えを心にとめ、そのことばによって、人生が豊かに潤されるようにしなさい。知恵を尽くして、そのことばを互いに教え合い、忠告し合い、感謝にあふれて心から神に向かって賛美しなさい。 17 何をするにも、何を語るにも、主イエスの代理人として行動し、主イエスと共に、父なる神の前に出て、心から感謝しなさい。

良い人間関係を保ちなさい

18 妻は夫に従いなさい。それは、主が人々のためにお定めになったことだからです。 19 夫は妻を愛し、いたわりなさい。つらく当たったり、邪険な態度をとったりしてはいけません。 20 子どもはどんな時でも両親に従いなさい。それは、主に喜ばれることだからです。 21 父親は、子どもがいらだつほどしかってはなりません。 22 奴隷はいつも地上での主人に従いなさい。気に入られようとして、主人が見ている時だけ一生懸命に働くのではなく、陰日向なく仕えなさい。主を愛しているのですから、主に喜んでいただけるよう、真心から主人に従いなさい。 23 人に対してではなく、主に対してするように、何事においても心からしなさい。 24 報酬を下さるのは主キリストであることを忘れてはなりません。キリストは、所有しておられるものの中から、有り余るほどの相続財産を与えてくださいます。あなたがたは、この主キリストに仕えているのです。 25 主のために最善を尽くさない者は、その報いを受けます。主は不誠実な者を、大目に見たりはなさらないからです。