どんな時にも聖書を教える
1それで私は、神とキリスト・イエスとの御前で、厳粛な思いで忠告します。〔キリストは、いつの日か神の国を完成させるために現れて、生きている者と死んだ者とをさばかれるお方です。〕 2 どんな時にも、神のことばを熱心に伝えなさい。機会があろうとなかろうと、つごうが良かろうと悪かろうと、しっかりやりなさい。過ちを犯している人には忠告して、正しい道に引き戻しなさい。そして善を行うよう励まし、神のことばを教え続けなさい。 3 なぜなら、人々が真理のことばを耳ざわりだと敬遠し、自分につごうの良い話をする教師を求めて歩き回る時代が来るからです。 4 彼らは聖書の教えに耳を傾けようとせず、まちがった教えにしっぽを振ってついて行くのです。 5 ですから、危機感をもって目を覚まし、警戒していなさい。主のために受ける苦しみを、恐れてはいけません。なすべきことを十分になして、他の人たちをキリストへ導きなさい。
6 こう言うのも、私の最期が迫っているからです。いつまでもあなたを助け続けるわけにはいきません。もうすぐ天国へ旅立ちます。 7 主のために、長いあいだ困難な戦いを続けてきた私は、主への真実を守り通しました。しかし今、ついに、休む時が来たのです。 8 天では栄冠が待っています。正しい裁判官である主が再び来られる日にいただく冠です。もちろん私だけにではなく、主を熱心に待ち望む人々全員に授けられるのです。
最後の指示
9 テモテよ。できるだけ早く、こちらへ来てください。 10-11 デマスはこの世の楽しみに心を奪われ、私を捨て、テサロニケに行ってしまいました。クレスケンスはガラテヤへ、テトスはダルマテヤへ出かけ、私のもとに残ったのはルカだけです。こちらへは、マルコも連れて来てください。彼に頼みたいことがあるのです。 12 〔テキコも、今はここにいません。エペソへ使いにやりました。〕 13 ついでに、私がトロアスのカルポの家に置いてきた上着を持って来てください。それから羊皮紙の書物も、お願いします。 14 銅細工人アレキサンデルが、私にひどい仕打ちをしました。主が罰してくださるでしょうが、 15 彼には気をつけなさい。私たちのことばに、ことごとく逆らったからです。
16 私が初めて、裁判官の前に連れ出された時、弁護してくれる人は一人もいませんでした。だれもが見捨てて、逃げてしまったのです。どうかそのことで、彼らが神から責められませんように。 17 しかし主は共にいて、私を助けてくださいました。神のことばがあらゆる国の人に伝えられるため、大胆に福音を語る機会を与えてくださいました。また、あわやライオンのえじきとなるところを、助け出してくださいました。 18 主は、いつもあらゆる悪から救い出し、ついには、天国に導き入れてくださるのです。神に、栄光がいつまでも限りなくありますように。アーメン。
19 プリスカとアクラに、またオネシポロの家族に、よろしく伝えてください。 20 エラストはコリントにとどまり、トロピモは病気のため、ミレトに残して来ました。 21 冬になる前に、何とかこちらへ来てください。ユブロがよろしくとのことです。プデス、リノス、クラウデヤ、そのほかのクリスチャンもみんな、よろしくと言っています。
22 主イエス・キリストがあなたがたと共におられますように。
パウロ